自動排泄処理機を導入して

父は、脳梗塞のため半身不随の体になりました。
また、その前から足腰が弱ってきましたので、今回の脳梗塞により、ほぼ寝たきりとなりました。
しかし、頭は元気ですので、口だけは達者です。
こうなってしまったら大変なのは母です。
元来、父は亭主関白に近い存在ですから、母がすべての介護を行うことになりました。
しかしながら、どうしても入浴は不可能です。
そのため、デイサービスを週2回利用することとしました。
父は、最初大変嫌がりました。しかし、風呂に入ることができないため、しぶしぶ行くことを承諾しました。
一方で、悩まされたのがやはり下の世話です。
何せ、自分でトイレにいけませんから、おむつのお世話になっていたのです。
日中はまだよいのですが、夜になった場合には、母を起こします。
そのため、母は睡眠不足となり、大変やつれました。
そのころ、兄弟と相談して、自動排泄処理機を導入しました。
ちょうど介護保険でのレンタルが可能となり、それを機会に導入したのです。
これの効果は大きいものでした。
まず、母は夜に父に起こされることはありませんでした。
大でも小でも、父が排泄するとすべて機械がセンサーで認知し吸い取ってくれますので、父も快適です。
デイサービスに行かない日にはほぼ一日中装着しているような状態でした。
これによって、母も多少の時間の余裕ができ、精神的に安定してきました。
こういった機械はどうしても嫌がる方がいらっしゃいますが、使用してみた感触として、それほど悪いものではありません。まだ多少高額であるということはありますが、
誰でも嫌な下の世話です。その処理をしないでよいということだけでもよかったと思います。

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