実務者研修のカリキュラム時間は450時間

平成28年度より介護福祉士になるためには実務者研修(450時間)を受講しなければならないが、これを実施する背景としてはもちろん介護におけるキャリアパスの明確化、介護人材の量的確保と質の向上を目指したのが明確な理由になっています。
しかし今までの介護福祉士国家試験に合格するための受験勉強だけに偏りがちなってしまっていたのがその要因の一つとしてあげられるのではないでしょうか?さらに2007年の「社会福祉士および介護福祉士法」の改正によりたん吸引などの医療行為が認められるようになり、そのためにはある程度研修期間が必要ということが検討されたようです。
当初600時間が妥当といわれていましたが、現場職員の負担等を考え450時間で調整がされたようです。 その現場の負担を考慮し、通信教育の活用、受講者費用の負担、既取得資格の時間の配慮なども行われました。
例えば ヘルパー1級取得者は350時間の免除。2級は130時間の免除。介護職員基礎研修過程修了者は医療ケアの50時間のみで受講できるようにしています。
いろいろな配慮がなされている中、介護現場にとってはまだまだ厳しい状況があります。それは2012年度の介護報酬改定で、訪問介護において「サービス提供責任者配置要件の変更」が行われ、ヘルパー2級のサービス提供責任者は報酬全体から10%減算されることになってしまいました。このように介護福祉士をサービス提供責任者の要件に位置づけたことで、ますます介護福祉士の役割が重要になってきます。
まぁいろいろと固いことを書いてしまいましたが、介護業界で働きたいと思っているなら「介護福祉士」をめざし、さらにその上の認定介護福祉士まで頑張ってしまったほうがよいということになります。
今日のニュースでも日本の総人口は4年連続して減少。この超高齢化社会はまだどの国も体験したことがない未知の領域に入ってしまったと言っていました。
そう考えるとこの介護の仕事はまずなくなることはないし、逆に人材不足ということになりますよね。まだまだ給料体系などよいとは言えませんが、今後国が本腰をいれて改善していくことは間違いないのではないでしょうか?

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